循環器科
東京都東久留米市、内科・循環器科を専門の当院は、高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙等による動脈硬化性疾患(脳梗塞、狭心症、心筋梗塞等)の予防・管理を中心に、最良の医療を提供できるよう努めております。
循環器科とは?
循環器科は、主に心臓及び血管(動脈及び静脈)の病気を扱う専門科です。
心臓疾患には、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈、弁膜症、心筋症、心内膜炎等があります。
動脈の病気には、大動脈瘤、大動脈解離、閉塞性動脈硬化症等があり、静脈の病気には、下肢静脈瘤、静脈血栓症等があります。
狭心症や心筋梗塞は、冠動脈という心臓の筋肉に栄養を与えている血管の動脈硬化が原因となって起こります。
従って動脈硬化を引き起こす4大危険因子といわれている高血圧・脂質異常症・糖尿病・喫煙にたいする治療と予防に力を入れる事も循環器科の重要な役割になっています。
従来、日本では欧米に比べ、狭心症や心筋梗塞になる方は少ないと考えられてきましたが、食生活の欧米化、運動不足等により、これらの病気になる方が増えています。
特に、最近の若い人の食生活をみていると今後更にこういった病気が増えていくのではないかと心配です。
健診などで、高血圧、糖尿病、コレステロールが多い等の異常を指摘された方は、症状がなくとも是非、循環器科の診察を受ける事をおすすめします。
健診は、命に関わる病気の予防に繋がる大切な事です。
こんな症状でお悩みの方は、循環器科の受診をお勧めします。
- 胸や背中が痛くなったり、苦しくなる
- 息切れする・息苦しくなる
- 動悸がする・脈が速い・脈が遅い・脈がとぎれる。
- めまいがする。意識がなくなる。
- 足がはれる・むくむ。
- 歩くと足がだるくなる・痛くなる。
- 健康診断や人間ドックで以下の異常を指摘された方
- 心臓に雑音がある
- 血圧が高い
- 心電図に異常がある
- 血液中の脂肪(コレステロール、中性脂肪)や尿酸が高い
検査をして何もなければ、安心できます。まずはお気軽に循環器科へご相談下さい。
どんな病気を治療するの?
循環器科で診察する主な病気と治療内容をご案内いたします。
循環器疾患
●狭心症や心筋梗塞
心臓に栄養を与えている血管(冠動脈)が動脈硬化で狭くなったり(狭心症)つまったり(心筋梗塞)して、胸が締め付けられるように痛くなったり、苦しくなったりする病気。
虚血性心疾患と総称される。薬物治療に加え、場合によっては血管を拡げたり(冠動脈形成術)血管をつないだり(バイパス手術)する治療が必要となります。 その際は、定評のある技術を持ったスタッフのいる病院を紹介しています。
●心臓弁膜症
心臓の弁(大動脈弁、僧帽弁など)が狭くなる、閉じ方が不十分で血液が逆流する等の疾患で、心エコーで診断できます。
心不全や不整脈、心臓内の血栓等が生じてくる事があるため、それらの予防と治療をします。重症の場合は、弁を変える等の手術が必要になります。その際には、信頼のおける病院を紹介しています。
●心筋症
心臓の筋肉(心筋)が厚くなったり(肥大型心筋症)、薄くなったり(拡張型心筋症)する原因不明の病気。
心不全や不整脈に対する治療が必要になります。
●不整脈
脈が飛ぶ、脈が途切れる、不規則な脈が続く、脈が速くなる。脈が遅くなる等様々な不整脈があります。
自覚症状がなくても、放っておくと危険なタイプもありますので、よく見極めた上で、必要があれば治療する(薬物治療、カテーテルアブレーション)ことになります。
●血管の病気
大動脈瘤、大動脈解離・閉塞性動脈硬化症・バージャー病・下肢静脈瘤・深部静脈血栓症・肺塞栓、肺梗塞 など
動脈硬化を起こす危険因子の治療
●高血圧
血圧が決められた基準より高い状態を言いますが、その診断は意外と熟練を要します。
一回血圧を測って高血圧と決めるのは危険です。家庭で測る血圧も重要です。
必ず、内科の血圧に精通したドクターにかかるようにしましょう。
血圧の管理は心臓病だけではなく、脳卒中予防の最も重要なポイントでもあります。
●脂質異常症
血液中のコレステロールの異常(悪玉コレステロールが多い、善玉コレステロールが少ない)や中性脂肪が高い状態で、近年患者さんが増えています。
症状はありませんが、動脈硬化の原因の一つですので、食生活の見直しや、運動、内服治療などで改善していく事が大切です。
●糖尿病
血液中の糖の値(血糖値)を下げるインスリンという膵臓から出るホルモンの分泌が悪かったり、働きが落ちている為に、血糖値が高くなったり、尿に糖が漏れ出てくる病気です。
血糖が高い状態が続くと、全身の血管の動脈硬化が進み、次第に傷んできて、目や神経、腎臓に合併症を起こします。
また脳卒中、虚血性心疾患の主たる原因の一つですので、きちんとした血糖コントロールが必要です。
●高尿酸血症
痛風という突然、主に足の指等に起こる関節炎の原因です。
尿酸が多いと動脈硬化も進むと考えられており、また腎臓結石や腎機能障害の原因にもなります。
●ニコチン依存症
タバコは、動脈硬化の4大危険因子の一つであるばかりか、あらゆる癌の最も大きな原因です。我が国ではタバコの害は未だに過小評価され、欧米諸国に比べ対策が遅れています。
当クリニックでは、積極的にタバコ対策に乗り出しています。
ニコチン依存症から抜け出す為には、自分の意志だけでは無理です。進んで治療を受けましょう。
心臓の病気、狭心症や心筋梗塞、不整脈(脈が速い・動悸など)や血管の病気、そして高血圧・脂質異常症・糖尿病・喫煙にたいする治療と予防は、お気軽に循環器科へご相談下さい。